【ハワイ不動産】カイナハレ・ハワイわくわく不動産便りVol.168
皆様、平素より大変お世話になっております。カイナハレ・ハワイ不動産の三田です。
（ご挨拶）
あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございました。
新型コロナ感染症で振り回された1年でしたが、いよいよ年が変わり2021年となりました。今年が素晴らしい年になりますよう願っております。
米国本土からの来訪者数が増えているハワイですが、このところ一日平均約10,000人ほどが来訪しており、従来の3割ほど回復している状況です。一方、日本からは相変わらず来訪者が増えず、今では1日平均100人ほど来訪といったところです。これは従来の2％ほどになります。ワクチンの接種が進み水際対策が緩和されてくるであろう来年春以降の復活を期待しているところです。そのワクチンに関する情報ですが、ハワイでは12月15日から接種が開始されています。先ずは医療従事者からです。2社のワクチンが続々とハワイに到着して各島で医療従事者に接種されています。
長いこと閉鎖されていたダイアモンドヘッド州立自然公園が12月17日から再開されました。但し、オープンは毎週木曜日から日曜日までの4日間のみで時間は午前6時から午後4時までという制限があります。中に入れる人数制限もあるとのことですが、以前はほぼ毎朝ダイアモンドヘッドに登っていた私としては、また運動再開ができると喜んでおります。ハワイ大学公共政策センターが行った世論調査によると、観光景気が大幅に改善しない限り、来年4月までにハワイ州内のレストランの半数以上が、永久的な閉鎖に追い込まれる見通しであるとのことです。世論調査に参加したレストラン経営者の87％が、営業を再開するための資金繰りがつかないと回答しています。仮に多くのレストランが閉業すれば、多くの腕の立つシェフやマネージャなども職を失い、コミュニティーにも打撃が拡がることが懸念されています。
12月20日夜に、ハワイ島のキラウエア火山が2年ぶりに活動を再開しました。現時点では周囲への影響は小さいが、噴火がどれほど長く続くかは明らかではないとのことです。カポレイにカジノを作るという話が出ています。これは先住ハワイアン用に開発される予定の住宅建設が遅々として進まず、その開発資金を調達するためにその地域にカジノを作って、収益を増大させようという狙いがあるとのことです。ただ、ハワイ州ではいかなる形態であっても賭博が禁止されていますので、この案が州議会まで到達しても承認される可能性は低いと目されています。
グーグルを独占禁止法違反で提訴というニュースがあります。これは、ハワイを含む数十州が17日、オンライン検索市場を独占し、消費者と広告主に損害を与えているとして、グーグル社を提訴したものです。
ハワイ大学のフットボールチームのホームグラウンドとなっているアロハ・スタジアムは、新スタジアムを建設中で、この建設が完成するまでの少なくとも3年間は閉鎖されることとなります。このスタジアムは1975年に建設され、NFLプロボウルなどのスポーツイベントや、ライブのコンサート会場としても利用されてきましたが、鉄骨の腐食や、設備の老朽化などで安全性への懸念が高まっていたものです。アラモアナ公園では、改修工事が行われてきましたが、12月28日に現ホノルル市長のカーク・コールドウエル市長が、任期満了を数日後に控え、その改修工事状況を説明しました。この改修計画は8年間にスタートしたもので、パーキング場の改装も終わり、全体に着々と進められています。尚、市長の任期は1月1日で終了します。
（ハワイの不動産の話）
ホノルル市の不動産査定課の発表によると、今年はオアフ島の全体的な不動産評価額が、過去10年以上の間で初めて横ばいとなりました。評価額は課税計算の基準であるため、市は来年度の固定資産税からの歳入の増加はほとんど望めないことになり、2021年1月2日に就任するリック・ブランジアーディ新市長政権は厳しいスタートを切ることになると報じられています。
例年の12月同様に、市は先週からオアフの約29万7千人の不動産所有者に、2021年度の固定資産税に直結する評価額通知の発送を開始しました。2021年度のオアフの不動産評価総額は2792億８千万ドルで記録的だった今年度の2799億9千万ドルより0.3％の減少となります。来年の税額がほとんど変わらないことは納税者にとっては朗報ですが、固定資産税を最大の歳入源とする市は現在以上の財政上の障害に直面することになります。市予算局では、固定資産税の低下の他、ホテル客室税を含む他の税収の縮小、高架鉄道運営費に1億４千万から1億６千万ドルを必要としていることを4億ドル程度の予算不測の主要原因にあげています。
今年の住宅市場では、価格が下がらず、取引件数も多少減少したとは言え、活発に動いてきました。さすがに日本からのバイヤー様たちの動きはほとんどなかったのですが、ハワイ内、またアメリカ本土からの売買の動きがかなりありました。その主な理由は、住宅ローンの金利がとても低く、ここが買い時と考えるバイヤーが多かったことと思われます。既に借りている人もローンの借り換え需要があり、金融機関が大忙しでした。またもう一つ考えられる要因は、コロナの影響でテレワークが進み、仕事場に行くことなくどこらでも仕事ができるということから、「それなら環境の良いハワイに行って、そこで仕事をしよう」と考える人が増えたことが考えられます。この傾向は、当社で扱っている長期賃貸物件を借りるテナントにも見られました。
来年には、早い時期に日本からの来訪者数が以前の状態に戻って以前のような活気を取り戻したハワイになってくれるよう切に願っています。
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