カイナハレ ハワイ代表、三田の最新ハワイ不動産情報
最新 | メールマガジン『カイナハレ・ハワイわくわく不動産便り』より
皆様、平素より大変お世話になっております。カイナハレ・ハワイ不動産の三田です。
2020年を顧みますと、ハワイ州としては経済が壊滅的な打撃を受けました。前年の2019年には来訪ビジター数史上最多の1040万人を記録したのですが、2020年全体のビジター数は270万人程度にとどまる見通しです。前年比約26%にあたりますが、これも1月ー3月の緊急事態宣言前と、10月中旬以降の隔離措置緩和後のビジター数の合計がほとんどですので、4月から10月の7ヶ月間にいかに来訪者がいなかったかがよくわかります。
ハワイの観光産業は4月に底をついたあと、わずかながら回復していますが、年間収入が大幅に低下したことで、他の経済分野の足を引っ張る形になっています。ホテル産業では、現在州内ホテルの75%が営業再開をしていますが、客室稼働率は期待をはるかに下回っています。ホテル従業員8千人が加入している労働組合によれば職場に復帰した組合員は25%程度にすぎないとのことです。観光産業以外の分野でも、雇用率が前年比約10%の減少とのことです。このような状況で、経済の回復への期待がなかなか高まらない中、ハワイから米国本土に移る州民が増えているそうです。国勢調査局の調査によると、2020年に約8600人が州外に移転しているという報告があるとのことです。
世界中が驚いたトランプ大統領支持者による米国連邦議会議事堂占拠事件を受けて、今月20日のバイデン大統領就任式にトランプ支持者による暴力的な抗議運動を展開する動きがあることが指摘されていますが、ここハワイ州でも同様の騒乱に備えています。ハワイ州政府は、ハワイ・ナショナルガード(州兵)の出動要請も視野に入れています。
新型コロナ関連では、クイーンズ病院で集団感染39人というニュースが出ていますが、今ハワイで最も注目されているのがワクチン接種の状況です。いよいよ一般市民向けのワクチン接種が1月18日から開始されます。ハワイ州とハワイ・パシフィック・ヘルス(HPH:カピオラ二婦人・小児病院、ストラウブ病院、パリ・モミ病院、ウイルコックス・ヘルスの親会社で、今回の接種場を運営する)が協力してオアフ島のクルーズ船用のピア2(2番埠頭)に開設される集団接種場で接種が開始されます。また、クイーンズ病院もニール・ブレイスデル・センターに接種クリニックを設置してワクチン接種を開始する予定とのことです。州政府は、全力をあげて取り組んでおり、7月4日(独立記念日)までに州民のすべてが接種を受け、正常な生活に戻れる筈という目算をしています。