【ハワイ不動産】カイナハレハワイわくわく不動産便りVol.223
皆様、平素より大変お世話になっております。
カイナハレ・ハワイ不動産の三田です。
（ハワイの話）
4月上旬のハワイ来訪者数は、1日平均約31,000人とのことで、この数字を365倍にすると1千万人をこえる勘定になり、来訪者の回復ぶりを示しています。しかしながら、4月上旬の日本からの来訪者数は約1,600人とまりで、これを365倍すると58万４千人とコロナ前のおおよそ３分の１程度の遅い回復ぶりを示しています。旅行業界でもこの状況がゴールデンウイークで一気に改善するとは見ておらず、夏以降年末にかけて回復してくるという見方が一般的です。コロナによる規制が日本側とハワイ側の両方で解除されてくる中で、回復が遅れている原因として、業界では「円ドル為替レートが日本人に不利に影響していることは明らかにあるが、日本の消費者がより重要と考える問題は、ハワイでの休暇の総費用、特に宿泊費用が新型コロナウイルス流行前に比べてはるかに高いことだ」としています。
最近はあまり注目されていなかった新型コロナの新規感染者が、徐々に増えていることがニュースになっています。ハワイ州保健局の最新データによると、症例数や入院数など、すべての新型コロナの指標が再び上昇傾向にあることが明らかになりました。同局は、４月５日「新型コロナの入院率が上昇しており、火曜日から火曜日の統計で、３月２８日から４月４日の間に患者数が８９，７%増加した」と警告しています。５日には、ここ数週間で最も多い７５人の患者が入院し、そのうち４人がICUに入っているとのことです。この７日間の平均患者数は１日６６人で、前週の１日５２人から増加しています。新規感染者の７日間平均は、３月２９日に報告された１日１２２件から１５１件に増加し、平均陽性率は8.9%から10.2％に上昇しました。一方、病院での満床状態が緩和されてきており、最近の増加は単なる変動で再び減少に転じることが期待されています。
高架鉄道関連のニュースでは、運輸サービス局（DTS）が鉄道運輸システムの運営を引きつぐため、利用者や運賃の取り扱い、システムのセキュリティ強化などの準備を進めています。計画によりますと、鉄道路線は最初の９駅が含まれるイースト・カポレイからアロハスタジアムまでの「西区間」、４駅あるミドル通りまでの「空港区間」、カカアコのハレカウイラ通りを終点とする６駅からなる「シティ・センター」の３区間に分けられています。最初の「西区間」の開通は今夏の予定で４両編成の無人列車が運行することになっています。セキュリティに関しては、鉄道路線には列車内、駅、トランジットセンター、パーク・アンド・ライドの敷地に約２千台の警備用カメラが設置され、高度なセキュリティ監視システムに接続され、また鉄道路線には警備員も配備され、「３段階のセキュリティ計画」が適用されるとのことです。運賃は、バスも鉄道も、乗り換えやパスも含め、大人料金は月８０ドル、1回の乗車は3ドルとのこと。
ハワイ州で人口が減少しているというニュースがあります。オアフ島では27ヵ月で2万１千人の減少、主な原因は、転出者が増えたことで、転出超過が３万1682人だったところ、海外からオアフ島への移住者が５６１７人増えたことと、出生数が死亡数を上回る自然増が５４７３人あったことで多少の相殺がありました。物価高のためのに多くの住民がハワイを離れていることは以前から指摘されていましたが、現在はインフレでさらに悪化しているとのことです。ハワイ州のパンデミックからの回復が遅いのに対し、米本土の雇用市場が好調なことが転出超過の原因になっているようです。米国の他地域は２０２１年に完全に回復したものの、ハワイはまだ回復半ばにあり２０２５年までは完全に回復しないだろうと見られています。
ニール・ブレイスデル・センターが４３６０万ドルの改修工事を開始し、施設の一部を一時期閉鎖することになりました。コンサートやスポーツイベント、卒業式、フラ大会、ブロードウエー・ショー、各種展示会などの会場として６０年近い歴史をもつ同センターは健康面、安全面、メンテナンスの遅れに対処するため、２月に改修工事を開始しました。この工事では、新しい照明と電気システム、防火スプリンクラー、屋根、空調などのアップグレードも行われます。コンサートホールは今年の７月から２０２４年６月３０日まで１年間閉鎖されることになります。
最初の一頭を出産し、その後ワイキキで２頭を出産して有名になったハワイアン・モンクシールの「ロッキー」が、再びワイキキのカイマナビーチに戻ってきたことが話題になっています。ハワイアン・モンクシールは現在、野生では約１５００頭しか残っておらず、世界で最も絶滅の危機に瀕しているアザラシの一種で、州法と連邦法で保護されています。ハワイ州法では、モンクアザラシに対する嫌がらせはＣ級重罪とみなされ、禁固刑と罰金が科されるとのことです。このロッキーは、２００６年の最初の出産以来、２０２２年に１４頭目のコアラ二を産んでおり、種の回復に貢献しているハワイのモンクシールの一頭です。
（ハワイの不動産の話）
オアフ島のコンドミニアム価格が３月に過去最高の５３万６千ドルに上昇しました。また一戸建て住宅も１００万ドルの大台を回復したころで、春の購入シーズンに向けて回復の兆しを見せています。ホノルル不動産協会が発表したデータによりますと、３月の販売件数は前月より増加したものの、前年同月比では依然として減少しています。コンドミニアムの中間価格は、２０２２年６月に最高を記録した５３万４千ドルを０．４%上回り、前年３月５１万５５００ドルより４％上昇しました。一方一戸建ては、１月に９７万ドル、２月に９８万７千ドルとつづいて１００万ドルの水準を下回りましたが、３月は１０８万３７５０ドルと１００万ドルの大台を取り戻しました。それでも、前年同月の１１５万ドルと比べると５．８%の下落となりました。昨年末に比べて一時的に住宅ローンの金利が少し下がったことが好影響を与えていると見ることもできます。
カカアコ・マカイ地区にＯＨＡ（ハワイアン問題事務局）が所有する土地があり、そこに住宅を開発することについて、従来からハワイ州とＯＨＡの間でやりとりが行われていたところ、州の下院議長から提案が出されました。その内容は、同地域に住宅を開発することを禁止し、引き換えに１億６５００万ドルを支払うというものでした。これに対しＯＨＡは、提案について検討した後、この取引を拒否しました。州側が示した金額にはＯＨＡ側が考えるものとはかけ離れているという理由からです。この論争はまだまだ続くものとなります。
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5月開催の第27回 最新ニュース＆質問会は『ワイキキ特集』と題し行います。
2023年夏目前！コロナから3年経った今のワイキキについて、働く人々の生の声を集めたインタビュー特集。
開催日時
日本時間：2023年5月13日（土） 10:00 AM～11:20 AM
ハワイ時間：2023年05月12日（金） 03:00 PM～04:20 PM
お申し込みはこちらのフォームからよろしくお願いします。
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